このページでは、生チョコレート、略して”生チョコ”の定義について解説し、あわせてガナッシュとの違いもお伝えします。
似ているけど微妙に違うこの2つ。
生チョコレートとガナッシュの違いがイマイチわからんという方はぜひ参考にしてくださいね。
生チョコレートの定義はなに?
生チョコレートには様々なレシピがありますが、商品として出す場合は日本独自の定義が定められています。
全重量に対する割合 | |
チョコレート | 60%以上 |
クリーム | 10%以上 |
水分 | 10%以上 |
この決まりは全国チョコレート業構成取引協議会で定められている公式のもの。
規定では生クリームと水分がそれぞれ10%以上という表記がありますが、実際のレシピは生クリームが10%以上入るので、自然と水分の割合も10%を超えます。
個人で食べる分には好きなレシピで作って問題ないですが、お店で売っているような生チョコを作りたいなら、規定に沿った配合で作るといいですね。
なお、使うチョコレートの種類に縛りはありません。
ビターチョコはもちろん、ミルクチョコやホワイトチョコもOK、ブロンドチョコやルビーチョコでも問題なし。2種類をブレンドするのもアリです◎
生チョコレートとガナッシュの違いは?
生チョコレートもガナッシュも「チョコレートと生クリームを混ぜたもの」という点では同じです。
違いとしては
- 生チョコレートには配合の規定がある(ガナッシュにはない)
- 生チョコレートはココアパウダーor粉糖or抹茶をかけて仕上げる
- ガナッシュは仕上げる形は自由(決まりがない)
といったあたり。
ひとつずつ解説していきます。
生チョコレートには配合の規定がある(ガナッシュにはない)
先ほどお伝えしたとおり、生チョコレートには配合に関する規定があります。
一方、ガナッシュはそういった規定がなく定義としては「チョコレートに生クリームなどの水分を混ぜたもの」といった感じで、ガナッシュには必ずしもクリームを使う必要はありません。
ガナッシュを作る際も生クリームを使うことが多いですが、クリーム使わずに牛乳でも良いし、表現したい味・形によって自由に配合を考えることができます!
生チョコレートの定義は日本独自の規定ではありますが、配合に決まりがある/ないという点は、生チョコレートとガナッシュの違いになりますね。
生チョコレートはココアパウダーor粉糖or抹茶をかけて仕上げる
生チョコレートの配合には規定があるとお伝えしましたが、仕上げに粉体可食物をかけるというのも条件となっています。
粉体可食物と表現するとお堅いですが、つまりはココアパウダー、粉糖、抹茶などを指すということ。
配合と、粉体をかけるという2点が生チョコには定められているという点がガナッシュとの大きな違いです。
ガナッシュは仕上げる形は自由(決まりがない)
一方、ガナッシュは仕上げる形に決まりはありません。
- ケーキの中に入れる
- ムースの中に入れる
- 四角く切ってチョコレートでコーティングする
- 型抜きチョコレートの中身にする
など、使い道は自由。
ガナッシュというとひと口サイズのボンボンショコラの中身を指すことが多いですが、そうとは限らないんですよ。
まとめ
以上、生チョコレートの定義と、ガナッシュとの違いについて解説しました。
まとめると、
- チョコレートが全重量の60%以上含まれている
- クリームが全重量の10%以上含まれている
- 水分が全体の10%以上含まれている
- ココアパウダーや粉糖、抹茶などの粉体可食物をかけて仕上げる
- 生チョコレートは配合に規定があるが、ガナッシュにはない
- 生チョコレートは仕上げの形にも規定があるが、ガナッシュにはなく使い道は自由
という内容です。
以上、参考にして頂けたら嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
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