こんにちは、ショコラティエのきょうこです。ボンボンショコラ専門のチョコレート教室をやっています。

チョコレートには「テンパリング」という温度のコントロール作業が必要なのですが、これって普段チョコレートを使わない人にはちょっと難しいのが正直なところ。

ところが世の中は便利なもので、そんなテンパリングがいらない「コーティングチョコレート」というものが存在します。

テンパリングしなくても常温で綺麗に固まる便利なものなので、きれいに仕上げたいなら使うのはアリ。

だけど、コーティングチョコレートがどんなものなのかは知っておいてほしいです。

というのも、コーティングチョコレートを使うということは性格ではなく外見で恋人を選ぶような感じだからです。

見た目はチョコレートと似ていて違いがわかりにくいですが、中身はまったく違うんです。

今日はそんなコーティングチョコレートのオモテとウラを紹介します!

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コーティングチョコレートの概要

コーティングチョコレートは、名前の通り、コーティングに使うチョコレートです。

つまり、何かに上がけしたり、ボンボンショコラをコーティングするときなどに手軽に使える材料ということです。

ほかの材料に混ぜて何かを作るというときには使いません。

序章にも書きましたが、テンパリングをしなくても常温で綺麗に固まる便利なもの。

  • 50℃前後のお湯で溶かしたら
  • (テンパリングせず)そのままコーティングしてOK!

テンパリングという、ちょっと面倒な手間を省けるのは大きいですね。

コーティングチョコレートは別名「パータ・グラッセ」という

コーティングチョコレートは、別名「パータ・グラッセ(pate a glacer)」といいます。

商品名がこちらのこともあるので混乱しますが、同じものです。

    パータ・グラッセ=コーティングチョコレート

コーティングチョコレートは普通のチョコレートと何が違うの?

では普通のチョコレートとは何が違うのでしょうか・・・。

違う点は、

  • 分類
  • 材料

おもにこの2つです。

それぞれ見ていきましょう。

コーティングチョコレートは「準チョコレート」の分類

チョコレートには3つの分類があります。

  • 純チョコレート
  • チョコレート
  • 準チョコレート

この3つです。

違いを抜粋してまとめると、こんな感じ。

純チョコレート チョコレート 準チョコレート
カカオ分 35%以上 35%以上 15%以上
(カカオ分のうち)カカオバターの割合 18%以上 18%以上 3%以上
代用油脂 NG OK OK

カカオ分=カカオバター+カカオ固形分の総量を表しており、チョコレートの風味や口どけを左右します。

コーティングチョコレートが分類される「準チョコレート」は、ほかの2つに比べ、カカオ分の含有基準は低めです。

つまり、コーティングチョコレートは、チョコレート本来の風味を重視しているというよりも、性質を重視して作られているわけです。

では次に材料についてお話します。

コーティングチョコレートは、材料に「硬化油」が使われている

チョコレートに使う材料は、

  • カカオマス
  • 砂糖

この2つがベース。

これに、仕上げたいものによって様々な材料が加わります。

で、製菓に使うチョコレートと、コーティングチョコレートはその中でも決定的に違う材料があります。

それは、コーティングチョコレートには「硬化油」が使われているということです。

硬化油とは、「水素添加法」という加工法によって、原料の植物油脂を液状から固体状に変えたもののこと。

この加工をすると、植物油脂の融点を高くさせて油脂を硬化することができます。

だから、硬化油を加えたコーティングチョコレートは、テンパリングを取らなくとも、常温で固まるのです。

 

これが「テンパリング不要」の理由です。

コーティングチョコレートを使うメリット・デメリット

コーティングチョコレートに硬化油が使われていることで、テンパリングしなくても固まるのはおわかり頂けたでしょうか。

そんな便利なコーティングチョコレート、メリットとデメリットを考えてみました。

コーティングチョコレートを使うメリット

まずメリットですが、これは先にも述べているように、

  • テンパリング不要である
  • 気軽にチョコレートにコーティングができる

というところでしょう。

このメリットは大きいですね。

コーティングチョコレートを使うデメリット

では逆にデメリットはというと・・・

  • チョコレートの風味はやはり劣る(というか全然違う)
  • 中身用のチョコレートと買い分けなきゃいけない

といったところでしょうか。

やはり、風味はチョコレートに負けます・・・正直美味しくないレベル(笑)

それに、ほかの材料と混ぜるものでもないので、中身用とコーティング用で分けて買わなくてはいけません。

材料費がちょっとかさむかな・・・。

まとめ

いかがでしたか。今日は、コーティングチョコレートについて、その特徴などを解説しました。

便利なものではありますが、やっぱり普通のチョコレートをテンパリング取って使う方が断然美味しい!

けど、使う場面や技量によって使い分けてみてもいいかもしれません。

読んで頂きありがとうございました!

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