こんにちは、東京・神奈川のチョコレート教室・きょうこ です。
コートジボワールのカカオを使ったチョコ・・・って見たことありますか?
残念ながら私は今のところ見たことないのですが、実はコートジボワールのカカオ生産量はずば抜けて多いんです。
それなのに、なぜ日本で見ないのでしょうか・・・?
そこでこの記事では、コートジボワールのカカオはなぜ日本に来ないのかを解説します。
あわせてガーナ産のカカオをよく見る理由も勉強しましょう!
もしもあなたがコートジボワールのカカオ事情について気になるようでしたらきっと参考になりますよ。
それではどうぞ!
コートジボワールのカカオ生産量、実は世界第一位!
「ガーナ」という商品名があるからか、カカオが一番生産されているのはガーナなんじゃないかというイメージがありますよね。
しかし実はガーナはカカオ生産量世界第2位です。
第1位はというと、ぶっちぎり、コートジボワール。国 | カカオ生産量 |
コートジボワール | 1650トン |
ガーナ | 800トン |
※データは日本チョコレート・ココア協会より引用。2015/2016の推計データ。
上記の表を見てのとおり、ガーナに大差をつけています。
日本より小さな国(約32万k㎡)ですが、コートジボワールは世界のカカオ生産量の3分の1を占めています。すごい!
しかし日本の輸入量はガーナ産の方が多い!
カカオの生産量で見たら1位はぶっちぎりでコートジボワールですが、日本ではほとんど見かけません。
というのも、日本の輸入量は1位と2位が逆転しているんです・・・!
日本チョコレート・ココア協会の資料でも、日本が一番カカオ豆を輸入しているのはダントツ1位でガーナという統計が出ています。
国 | カカオ輸入量(2016年) |
ガーナ | 48669トン |
コートジボワール | 1770トン |
※日本チョコレート・ココア協会の統計より引用
この統計を見ると、私たちの中で「チョコレート=ガーナ」というイメージが強いのも納得ですよね。
なぜコートジボワールのカカオは日本に来ない?
世界第1位の生産量を誇っておきながら、日本ではほとんど見かけないコートジボワール産カカオ。
なぜ日本に来ないのか・逆になぜガーナ産はたくさん来るのか、その理由や背景は、
・カカオ産業が国の管理か民営管理という違い
にあります。
手っ取り早く言うと、ガーナは国をあげてカカオの生産に力を入れているから日本にたくさん輸入され、コートジボワールはカカオ産業が民営管理だから日本にあまり来ないのです。
コートジボワールのカカオ産業は民営管理
コートジボワールのカカオ産業は、生産・流通・出荷などが民営で管理されています。
なので、品質にばらつきがあるのが現状。
流通経路も様々なため、世界一のカカオ生産量なのに、日本の輸入量は多くないという現象が起きています。
なぜコートジボワール産のカカオが日本に来ないのか、それはカカオ産業の管理体制に理由があるということですね!
ガーナは国がカカオ産業を管理している
一方、ガーナには「ココアボード」という国の機関とそれに関連する組織があり、国をあげてカカオの品質・生産・流通を総合的に管理しています。
・カカオ豆の販売
・品質管理
・仲買いに関すること
・品種・栽培の研究
などをそれぞれココアボード傘下の組織が見ています。
なのでガーナ産カカオの品質は非常に安定しており、かつ、流通経路もしっかりあるため日本に輸入される量が一番多いのです。
だから私たちはチョコレート=ガーナというイメージが強いのかもしれませんね!
まとめ
いかがでしたか。
この記事では、コートジボワール産のカカオはなぜ日本に来ないのかを解説しました。
あわせて、ガーナ産のカカオならよく見る理由も理解できましたでしょうか!
にしてもコートジボワールとガーナは隣同士の国ですが、こんなに違いがあるのですね。
ひとつの豆知識として参考にして頂けたら嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。