お菓子の原材料に記載されていたり、ガナッシュの材料として必要だったりするソルビトール。
添加物欄に表記されていますが一体何者なんでしょうか。
ということで、このページではソルビトールについて解説していきます。
- ソルビトールとは何か?
- ソルビトールの効果
- ソルビトールに危険性はあるのか?
といったことが気になるようでしたらぜひ参考にしてくださいね。
ソルビトールとは何か?
ソルビトールとは、糖アルコールと呼ばれるグループの化合物で、糖類のひとつです。
もともと「オウシュウナナカマド」という赤い実(上記イラストのような赤い実)に含まれているものですが、実際に使うものはグルコース(=ブドウ糖)を還元(=水素添加)して作られた甘味料です。
人工的に作られているので人工甘味料ではありますが、もともと自然界に存在するものを作っているという特徴があり、合成甘味料とは違うものです。
なお、糖類の関係性を表すと以下のようになります。
同じ人工甘味料でも、糖質系か非糖質系かに分かれるということですね。
ステビアはステビア科の多年草が由来となっているので”非糖質系”に入るということです。
ソルビトールの効果
お菓子にソルビトールを添加することによって何が良いのかというと、
- メイラード反応がないので、必要以上に焦げ色が付かない
- 虫歯の原因菌にならない
- 人間の小腸では消化されないため、カロリーが低い
- 甘味度を抑えることができる
といったあたりです。
お砂糖はメイラード反応があるので加熱するとキャラメル色になったり焦げ色がついたりしますが、ソルビトールはそれがないということですね。
甘さは、お砂糖を100とするとソルビトールは60くらい。
お砂糖よりも甘味度が低いので砂糖の代わりに使って甘さを押さえるために使われたり、日持ちを長くするために使われます。
チョコレートにおいては、ガナッシュ作りの際に添加すると水分活性値をおさえることができるというメリットがあるので、使われることもあります。
水分活性値が低いとその分日持ちが長くなるんですが、ソルビトールをチョコ作りに使うとイガイガする後味が生まれるのがデメリット。
ソルビトールに危険性はあるのか?
ソルビトールの危険性についてですが、一度に大量に摂取すると、体質によってはお腹がゆるくなることがあるとのこと。
これは、糖アルコール自体が小腸で吸収されない性質なので、大腸までたどりついたときに大腸内浸透圧が上昇するためではないかと考えられているそうです。
体質によって牛乳を飲むとお腹が緩くなる場合があるのと同じ現象ですって。
ただ、仮にお腹がゆるくなっても一過性の現象なのでそこまで心配はしなくて良いようですよ。
なお、お腹が緩くなる現象以外の危険性(発がん性など)に関しては、調べていてそれを唱えている人は見当たりませんでした。
ソルビトールうんぬんというよりは、糖質を一気に摂りすぎないように気を付けたいところですね。
以上、ソルビトールに関しての解説でした!
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