生クリーム動物性・植物性の違いは?数字35/47の意味についても

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こんにちは、東京・神奈川のチョコレート教室きょんちょこ です。

スーパーでよく見かける複数の種類の生クリーム。

動物性や植物性とあって、値段も日持ちも異なるけど一体何が違うのか疑問ですよね。

そこでこの記事では生クリームの動物性・植物性の違いや特徴についてまとめました。

これを読むと料理やお菓子でより適切なものを選ぶことができるようになりますよ。

それではどうぞ!

目次

動物性生クリームと植物性の違いは?

動物性生クリームと植物性クリーム、見た目は似ていますが、実は全くの別物。

スーパーなどで見かけるものには大きく分けて3種類あります。

  • 生クリーム(動物性):乳脂肪のみで作られる
  • 純乳脂肪タイプ:乳脂肪で作られた生クリームに、安定剤などを入れて日持ちを長くしたもの
  • ホイップ(植物性):植物性油脂(コーン油や大豆油など)を使って作られる
きょうこ
きょうこ

この中で「生クリーム」と呼ぶことができるのは1番目の動物性のみです。

見分け方

動物性・植物性は、パッケージの表示で見分けることができます。

  • 動物性:35や47などの数字が書いてあり、種類別の欄に「生クリーム」と書いてある
  • 植物性:パッケージにはおもに「ホイップ」と書かれてあることが多く、数字の表記はない。種類別は「乳等を主原料とする食品」となっている

値段は、動物性生クリームは200mlで300円前後。

一方植物性ホイップは200mlで200円以下で売ってることが多いです。

それぞれの特徴をもう少し詳しくご紹介しますね!

動物性生クリームの特徴

動物性生クリームの特徴を並べるとこんな感じです。

  • 原材料は乳脂肪のみ
  • 添加物ナシ
  • 風味が豊か
  • 日持ちは短め
  • 色はやや黄色
  • 泡立てが早い

純粋な乳脂肪でできたクリームで、乳の中に含まれている乳脂肪を遠心分離で濃縮して作られています。

日本には「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」というものがあり、クリームは以下のように定義されています。

生乳・牛乳または特別牛乳から乳脂肪以外の成分を除去し、乳脂肪分が18.0%以上のもの

つまり安定剤や乳化剤などの添加物を使ってはダメで、純粋に乳脂肪から作られたものを指すということです。

添加物が入っていないゆえ日持ちはしませんが、風味が良いです。

生クリームの数字35/47の意味は?

動物性生クリームのパッケージには35%とか47%などと表記があります。

この数字は「乳脂肪分の割合」を表しており、簡単に言うと、数字が高いほど濃度が高いということです。

乳脂肪が水より軽いので、かける遠心力の強さによって様々な濃度の生クリームを作ることができるんですね。

一般的にお菓子作りにはこの動物性生クリームを使います。

きょうこ
きょうこ

ボンボンショコラを作るときも、動物性生クリームを使いますよ!

植物性生クリームの特徴

一方、植物性生クリームの特徴はこんな感じです。

  • 植物性加工油脂を使っている
  • 添加物あり(安定剤、乳化剤など)
  • 風味はあっさり
  • 日持ちは長め(1か月以上のものも)
  • 色は白い
  • 泡立ては動物性に比べ遅い

動物性生クリームより安価で日持ちもする植物性クリーム。

見た目は変わらないように見えますが、使っている材料や特徴が大きく異なりますね!

コーン油や大豆油などの植物性油脂を加工し、安定剤や乳化剤を加えるなどしてクリームのようにしたもの。

純粋な乳脂肪ではないのでクリームとは言えず、「乳等を主原料とする食品」とパッケージに表記されています。

コクは少なく、あっさりしているのが特徴。

ムース作りなどに向いている◎

生ケーキなどのお菓子作りにはやはり動物性生クリームを使った方が美味しくできます。

植物性ホイップはどちらかというと、

  • フランボワーズやパッションフルーツなど酸味のあるフルーツでムースを作るとき
  • フルーツの風味の邪魔をせずにお菓子を作りたいとき

など、「あっさりしているクリーム」という特徴を活かしたいときに向いています。

もちろん予算が…というときは、植物性ホイップで生ケーキ作っても問題ないですよ!

そのときはキル酒などで風味付けするといいですね♪

純乳脂肪タイプの特徴

乳脂肪分に安定剤や乳化剤を加えた純乳脂肪タイプというのもあります。

原料は乳脂肪だけど、日持ちや安定性を良くするために乳化剤や安定剤を添加しているものです。

乳脂肪以外のものが入っているので、パッケージには「乳等を主原料とする食品」と表示されますが、実際は、動物性と植物性の良い点を合わせたような感じですね!

コーヒークリームの特徴

コーヒー用クリームと言われるものもありますね。

これは一般的に生クリームよりも乳脂肪分が低い、18%~30%のものを指します。

ただ、この18%~30%というのは法律で定められているわけではありません。

コーヒー用・ホイップ用などとありますが、これは習慣的に、なんとなく分けられるようになったそうです。

きょうこ
きょうこ

コーヒー用は18%~30%のもの、ホイップ用は35%~48%のものが使われていることが多いですね!

料理に使うクリームは動物性/植物性どっち?

料理でクリームが必要なこともあるかもしれません。

そんなとき、動物性/植物性どちらにするか迷ってしまいますよね。

これについては、動物性生クリームがおすすめです。

理由は、

  • 動物性生クリームを使うことで料理にコクが出る
  • 植物性ホイップは火にかけると分離する

から。

植物性ホイップは加熱すると油が分解されて浮いてきちゃうのでおすすめではありません。

どうしても、という場合は火を使わない料理なら、って感じでしょうか。

できれば、料理には動物性生クリームを使いたいですね!

まとめ

いかがでしたか。

この記事では生クリームの動物性・植物性の違いについてご紹介しました。

実はまったく違うもの、ということがご理解頂けましたでしょうか。

参考にして頂けたら嬉しいです。

お読み頂きありがとうございました!

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この記事を書いた人

空港で約7年働いたのち、まったく異なる大手料理教室へ転職し、料理・ケーキ講師の経験を積む。
それと並行してチョコレートを学び、現在は神奈川県川崎市でチョコレートレッスンを開催。
好きな場所は宮古島とパリ、得意技は美味しそうに食べること・気持ちよさそうに眠ること。
詳しいプロフィールはコチラ

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