
カカオベルトってなに?
チョコレートはなぜ高いの?
この記事では、カカオベルトといわれる、カカオの栽培地域について解説します。
この記事を読むと、カカオベルト(栽培地域)がいかに狭いかがわかり、チョコレートが高い理由に納得できるでしょう。
オリジナルの画像をつけて説明しているので、どうぞご覧ください。
それではどうぞ!
カカオベルトとは?
カカオベルトとは、カカオが栽培されている地域全体のこと。
カカオは、その特徴から栽培できる気候が限られています。
カカオを生産している国を並べるとベルトのように横並びになっているため、カカオベルトと言われています。
おもなカカオ生産国を並べてみると・・・
おもなカカオ生産国として以下の国が挙げられます。
- 中南米:コロンビア、エクアドル、ブラジル、メキシコ、ベネズエラなど
- アフリカ:ガーナ、コートジボワール、マダガスカルなど
- アジア:ベトナム、マレーシア、インドネシアなど
様々な国が生産していますが、これらの国を並べると、赤道挟んで上下20度の間に集中しています。
世界地図で確認すると、確かに赤道近辺に集中しています。
カカオが育つ条件は?
赤道の上下20度に集中しているという状況には、カカオが育つ条件が関わっています。
カカオが育つ条件は、
・平均気温20度以上
・しかも年間を通じてその温度差が少ない
・年間降水量が1500mm以上
という高温多湿な、いわゆる熱帯雨林気候です。
平均気温が20度じゃなきゃいけない理由は
平均気温が20度以上じゃないといけない理由は、カカオ豆の中にある「カカオバター」という油脂分にあると言われています。
カカオバターは20度を切ると非常にかたい固形の状態になるため、寒いとカカオ豆が発芽できないと考えられているのです。
日本はカカオベルトから遠く離れているので、カカオの栽培は難しいのですが、沖縄県宮古島や東京の小笠原諸島でカカオの栽培を試みているそうです。どちらも暖かいところですね!
ところで、カカオ生産地域が赤道挟んで上下20度って・・・狭いですよね!
カカオが栽培される地域(カカオベルト)は狭い=チョコが高い理由のひとつ
図で見て頂いたように、カカオの生産は赤道の上下20度に集中しています。
カカオは寒さや乾燥に弱い、実はデリケートな植物だからです。
★カカオが育つ環境が限られている=どこでもカカオが育つわけではない=チョコが高い
という風に、カカオが栽培される地域が限られていることが、チョコが高い理由のひとつであります。
(参考)コーヒーやぶどうの栽培地域はもう少し広い
似たような感じで、コーヒーベルトとぶどうベルトというのも存在しますが、
・コーヒーは赤道上下30度
・ぶどうは赤道上下50度
と、カカオに比べ広い地域で栽培されています。
特にぶどうは日本でも栽培されていますから、栽培地域の広さはわかりやすいですね!
下の写真はスターバックスの壁に描かれているコーヒーベルトの絵なのですが、カカオより少し広いのがわかりますね。
カカオの場合はこれの約3分の2の幅だから、本当に生産国は限られています。
ということで、カカオ生産地域の狭さが、チョコレートが高い理由のひとつになっているのです。
まとめ
いかがでしたか。
この記事では、カカオベルトは何かについてとカカオが栽培できる条件についてお話しました。
調べてみると意外なことが多く、奥が深いチョコレートの世界。
カカオの国別でチョコレートの香りや味などの特徴も変わってくるので、ぜひいろんな産地のものを試してみてくださいね!
お読みいただきありがとうございました。