このページでは、ヴァローナの製菓用ブラックチョコレート、グアナラ(カカオ70%)について特徴や原材料の割合、テンパリング温度を解説していきます。
グアナラを使ったガナッシュレシピも紹介していますよ。
グアナラがどんなチョコレートなのかを知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
ヴァローナのチョコで「グアナラ」という名前がつくチョコは全部で3種類あります。
- グアナラ▷カカオ70%のブラックチョコレートのことで、このページで解説しています
- グアナララクテ▷カカオ41%のミルクチョコレートです
- クール・ド・グアナラP125▷カカオマスとカカオバターの比率が逆転した新しいビターチョコレート
ヴァローナグアナラ70%の特徴
フランスのチョコレートメーカーのひとつヴァローナからさまざまな製菓用チョコレート(クーベルチュール)が出ています。
そのなかのひとつ、グアナラはカカオ70%の製菓用ブラックチョコレート。
主観でヴァローナグアナラの特徴をざっと挙げると、
- 苦みをしっかり感じるが、苦々しいわけではない
- 酸味はほとんどない
- 流動性は低め
- そのまま食べてかなり美味しい
チョコ菓子を作るために買ったのに、ひとつ味見してみるとそのまま何粒か食べてしまう。そんな美味しいチョコレートです。
フルーティーさやまろやかさはほとんどないけど、かといって変な苦みがあるわけではないですね。
チョコの香りの余韻が長く続き美味しいです。
昭和に発売された高カカオチョコレートでロングセラー商品なんですよ。
グアナラの産地は?
グアナラという商品名は、南米ホンジュラスの沖合にあるグアナファ島(Guanaja)が由来となっているそう。
しかしグアナラに使われているカカオ豆がホンジュラス産というわけではなく、複数の産地のカカオ豆がブレンドされています。
1986年にグアナラが発売された当初、カカオ70%のチョコは珍しかったんですよね。
それを16世紀初頭にコロンブスが初めてグアナファ島でカカオ豆に遭遇した歴史になぞらえて「グアナラ」という名前が付けられたそうですよ。
なお、ヴァローナのチョコにはいくつかシリーズがあり、グアナラ70%はグラン・クリュ・マリアージュシリーズに入ります。
グラン・クリュ・マリアージュシリーズはカカオ豆の産地に指定がないシリーズなので、カカオ豆がどこの産地なのか?という点については企業秘密ですが、チョコレート自体はフランスで作られています。
ヴァローナグアナラ70%の原材料割合
ヴァローナグアナラ70%に使われている原材料は5つ。
- カカオマス
- 砂糖
- ココアバター
- 乳化剤
- バニラ香料
マニアックな話になりますが、以下の割合で使われているとのことです。
原材料それぞれの役割に関しては以下の記事で解説しています。
グアナラは追油分のココアバター割合が少ないため、全体的にもったりしています。
グアナラ70%のおすすめ用途
グアナラ70%は、お菓子の中身に使うのがおすすめです。
というのも、ココアバターの追油が少ないのとチョコ自体の味がしっかりしているという理由から、中身に使った方が有効的とわたしは思っています。
グアナラ主体でも美味しいですが、甘いチョコ(ミルクチョコなど)に少しグアナラを足してお菓子を作るとほどよい甘みになってとても美味しいです!
なお、経験上、酸味のある副素材とはあまり合わないです。
ヴァローナグアナラのテンパリング温度
グアナラ70%のテンパリング温度は、以下を目安にします。
- 55~58℃で溶かす
- 28~29℃まで温度を下げる
- 31~32℃まで上げて作業する
ヴァローナのチョコは、一般的なテンパリング理論より融解温度がちょっと高めですね。
ヴァローナ グアナラはどこに売ってる?通販情報
グアナラは仕上げ用よりも、お菓子やガナッシュの中身として幅広く使えます。
酸味が少ないので、奇妙な味になったりしないんですよね。そこがわたしにとってポイント高いです。
そんなグアナラは比較的手に入れやすい製菓用チョコレートです。小分けも売っているので、まずは少量から試してみても◎
1kgのほか200gも売っていますよ。
以上、グアナラについての解説でした。
参考にして頂けたら嬉しいです。
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