こんにちは、東京・神奈川のチョコレート教室きょんちょこ です。
近年よく耳にするようになった、ハイカカオ(高カカオ)チョコレート。
この記事では、ハイカカオ(高カカオ)チョコレートとはどんな基準なのか?の解説や、人気ブランド・おすすめをご紹介します。
これを読むと、おいしいハイカカオチョコレートについてはもちろん、ハイカカオのいいところまでわかりますよ!
それではどうぞ。
ハイカカオチョコレートとは?基準解説
何をもってハイカカオチョコレートと呼ぶのかというと、実は明確な基準はありません。
ただ一般的には、カカオ分70%以上のチョコレートをハイカカオ(高カカオ)チョコレートと呼んでいます。
基準は苦みなどの味ではなく、カカオ分にあるということですね。
パッケージに書いてある数字に着目しよう
チョコレートのパッケージに目を向けると、だいたいの場合「〇〇%」という数字が書いてあります。
この数字がそのチョコレートに何%のカカオ分が含まれているかを表しています。
カカオ分の数字は、
- カカオマス→チョコレートの風味を決定づける
- カカオバター→チョコレートの流動性(なめらかさ)を決定づける
この2つの合計になるので、ひとくちに「カカオ分70%」といっても同じ味ではありません。
カカオ分が多い分、砂糖の割合が少なくなるので、チョコレートの風味が強く出ます。
日本ではこれまでずっとミルクチョコレートが人気ありましたが、2015年頃から登場したBean To Bar専門店(カカオ豆から板チョコを作るお店)の影響により、ハイカカオチョコレートが知れ渡るようになったんですよ~。
ハイカカオチョコレートの良いところは?
ところでハイカカオチョコレートを食べることでどんな良いことがあるのでしょうか?
2つご紹介します。
健康や美容に良い
近年、チョコレートは「甘いおやつ」から「健康や美容に良いもの」というイメージに変わりつつありますが、これはカカオそのものが注目されるようになったことが背景にあります。
カカオが健康や美容に良い→カカオ分が多いハイカカオチョコレートが注目されるようになったという感じですね!
カカオマスに含まれる成分で代表的なものは、以下の3つ。
- ポリフェノール→抗酸化物質が含まれておりアンチエイジング効果あり
- リグニン→不溶性食物繊維で、腸への働きかけを期待
- テオブロミン→リラックス効果
テオブロミンは、ほぼカカオのみにしか存在しないと言われている成分。
チョコレート食べると何となくほっとするのはテオブロミンの効果なんでしょうかね~。
健康や美容によいといっても食べすぎにはお気を付けくださいね。
カカオ産地の個性を楽しめる
2つめの良いところは、カカオの産地による違いを楽しめるという点。
今までは大量生産によるコスト重視が主流でしたが「カカオ本来の風味を生かしたチョコレート作り」に注目されるようになってからは、ハイカカオチョコレートで産地の違いを楽しもう・こだわろう!という流れが出てきました。
カカオは赤道の上下20度以内でしか栽培されない非常に限られたものなんですが、産地(国)によって見事に味が変わるんです。
ベトナム産は酸味があるのが特徴だけど、マダガスカル産はフルーティー、コロンビア産はちょっとナッツ感ある、などといった感じ。
このような産地によるカカオの味や香りの違いを楽しめるのがハイカカオチョコレートの良いところですね!
ハイカカオチョコレートの人気ブランド3選!おすすめ紹介
そんなハイカカオチョコレート、人気ブランドはたくさんあります。
その中で、実際に食べて美味しかったものを紹介します。
- ダンデライオンチョコレート
- グリーンビーントゥーバー
- アランデュカス
- クラフトチョコレートワークス
ハイカカオチョコレートはボンボンショコラ作りに向いている?
最後に、ハイカカオチョコレートはボンボンショコラ作りの材料に向いているかをさらっと解説しますね。
これについては、
- ガナッシュ→使うのはありだけど、カカオ分が高い分収縮性が強いので、冷やし固める時間は短めにする(通常24時間かけて固めるところを、長くても18時間程度で)
- コーティング→あまりおすすめしない
といった感じです。
コーティングにおすすめしない理由は、カカオ分高いゆえに収縮力が強いためヒビが入りやすいなどがあるからです。
あとは、カカオ分が高いチョコで流動性があるものってなかなかないからというのも挙げられます。
基本的にはボンボンショコラはお好みのチョコレートで作っていいと思うんですが、ハイカカオチョコレートの場合は少し工夫が必要です。
まとめ
いかがでしたか。
この記事では、ハイカカオチョコレートとは?から始まり、おすすめブランド、ボンボンショコラ作りに向いているかなどを解説しました。
ハイカカオチョコレートは、ボンボンショコラやチョコレート菓子とはまた違った楽しみ方をできるので、機会が合ったらぜひいろんな産地のチョコレートを試してみてください。
参考になれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました!
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