このページでは、カカオバリーのミ・アメールという製菓用チョコレートについて特徴や原材料の割合、テンパリング温度を解説します。
ミ・アメールはどんなチョコレートなのか知りたい方はぜひ参考にしてください。
カカオバリーミ・アメール58%の特徴
チョコレートメーカーのひとつバリー・カレボーグループの中核ブランドであるカカオバリーには様々な種類の製菓用チョコレート(クーベルチュール)が出ています。
そのなかのひとつ、ミ・アメールはカカオ58%の製菓用ビターチョコレート。
主観でカカオバリーミ・アメールの特徴をざっと挙げると、
- カカオ分はそこまで高くないのに甘さ控えめ
- 苦みがちょうどよい(苦すぎない)
- コイン状なので計量や溶かすのがラクチン
- ガナッシュにもトランペにも使える
- フランス製
といったところ。
mi-amèreのmiは“半分”、amèreは“苦い”という意味で、名前にある通り、苦すぎないです◎
数種類のアフリカ産カカオ豆をブレンドして作られるためカカオ産地の特徴は感じないですが、カカオ58%とそこまでカカオ分が高くないのに甘さ控えめな味なのがこのチョコレートの良いところ。
カカオ分55%のほかのチョコレートと比べると「3%しかカカオ分高くないのに甘さ控えめ!」って思うようなチョコレートです。
甘さ抑えめでチョコレート菓子を作りたいときにおすすめです◎
カカオバリーミ・アメール58%の原材料割合
カカオバリーのミ・アメール58%に使われている原材料は5つ。
- カカオマス
- 砂糖
- ココアバター
- レシチン(大豆由来)
- バニラ香料
規格書によると、以下の割合で使われているとのことです。
原材料それぞれの役割に関しては以下の記事で解説しています。
カカオバリーミ・アメール58%のテンパリング温度
ミ・アメール58%のテンパリング温度は、以下を目安にします。
- 45~50℃で溶かす
- 27℃まで温度を下げる
- 31~32℃まで上げる
実際にわたしも上記の温度推移でテンパリングをしています。
冷却は20℃が良いとパッケージに書いてありますが、実際、一定して20℃の場所ってなかなかないので、レッスン時のトランペや型抜き後は少し室温に置いてマット調に乾いてから冷蔵庫に入れています。
冬場など、20℃以下の環境のときは室温に置いて結晶化させる(固める)のでも問題ないでしょう。
カカオバリーミ・アメール58%のおすすめ用途
ミ・アメールはクセがないので酸味が強い、とか苦すぎるといった極端さはないため、様々な用途に使えます。
- ガナッシュのコーティング
- モールディング(型抜き)
- ガナッシュの材料
- 焼き菓子にも使える
モールディングの作業にも使えますが、型から浮くまでの時間は少しかかるので、冷やし時間を多めに取るのがおすすめです。
以前、1dayレッスンのボンボンショコラ作りでミ・アメールを使用していて、「甘すぎなくて美味しい」と好評でしたよ!
苦みがメインの味なのでベリー系の副素材と合わせるとケンカが起きますが、コーヒーと合わせるととても美味しいです◎
カカオバリー ミ・アメールはどこに売ってる?
四角く仕上げるボンボンショコラにも型抜きにも使える便利なカカオバリーのミ・アメールは、1㎏入りの袋で3,000円ちょっと。
卸サイトにしか売っていないチョコもあるなか、こちらのミ・アメールはAmazonや楽天で売っています。
1kgが割安ですが、200gで販売しているお店もありますので、少量使いにも便利です。
まとめ
この記事では、カカオバリーのミ・アメール58%についてお伝えしました。
まとめると
- カカオ分はそこまで高くないのに甘さ控えめ
- 苦みがちょうどよい(苦すぎない)
- コイン状なので計量や溶かすのがラクチン
- ガナッシュにもトランペにも使える
- フランス製
といった内容です。
製菓用チョコレートは「値段と味が比例する」感が強いのですが、ミ・アメールは値段も味もちょうど良いチョコレートです。
ネットで買えるチョコなので、ぜひガナッシュや、ガナッシュのトランペ、型取りに使ってみてください。
この記事が参考になれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました!
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