このページでは、ホワイトチョコについて解説します。
- ホワイトチョコの原材料
- ホワイトチョコにカカオが入っているかどうか
- ホワイトチョコで気を付けるアレルギーについて
- ホワイトチョコがまずい(美味しくない)理由
ホワイトチョコの原材料は?カカオ入っているかどうか
ホワイトチョコレートに使われている原材料は、おもに以下のものです。先に言うと、カカオ入っています。
- 砂糖
- ココアバター
- ミルクパウダー(全粉乳・脱脂粉乳)
- 乳化剤
- バニラ香料
商品によっては、ココアバターの代用で植物油脂が使われることもありますが、パッケージの分類表示が「チョコレート」となっていれば間違いなくカカオが使われています。
それぞれの原材料を詳しく紹介していきますね。
砂糖
チョコに甘みをつけるために使われます。
いわゆる普通の白砂糖であることがほとんどです。
割合としては全体の30~40%台のことが多いです。
ココアバター
カカオ豆を圧搾して取り出したカカオの油脂分がココアバターです。
ミルクチョコレートやビターチョコレートにはカカオマスとココアバターが使われますが、ホワイトチョコレートにはココアバターのみ使われます。
ココアバターの特徴は、
- 白い
- 無味無臭
- 体温よりちょっと低い温度で完全に溶ける
- 口に含むとすっと溶ける
- そのまま食べても美味しくない
といったあたり。
最近は脱臭加工されているココアバターが多いものの、ココアバターが多すぎるとロウっぽい味がします。
ミルクパウダー
チョコレート製造における乳製品は「粉末状のミルク」で、全粉乳か脱脂粉乳が使われます。(両方使われることも)。
- 全脂粉乳は、牛乳を濃縮乾燥し粉末にしたもの。
- 脱脂粉乳は、牛乳から乳脂肪分を除去したあとの脱脂乳を濃縮乾燥して粉末にしたもの
全粉乳が入っていると、コクのあるミルク感が出ます。
乳化剤
添加量は全体の1%未満ですが、乳化剤があるかどうかでチョコレートの”扱いやすさ”が変わってきます。
そのため、だいたいのチョコレートに乳化剤が使われています。
添加量はわずかなのに、あるのとないのでは大きな差が出るんですよ。
バニラ香料
ホワイトチョコレートはバニラ感が特徴だったりしますが、香り付けの意味合いのほか、ココアバター独特の臭いやミルク臭さを消す役目もあります。
添加量は全体の1%未満であることがほとんどです。
チョコとホワイトチョコの違い・色が白い理由
茶色いチョコレートのホワイトチョコレートの違いとして決定的なものは「ホワイトチョコにはカカオマスが使われていない」ということ。
カカオマスはチョコレートの風味を決定づける原材料ですが、黒色なのでホワイトチョコレートに使われません。
だからホワイトチョコにはチョコレートらしい味や香り、苦みがないのです。
ホワイトチョコが白い理由も「カカオマスが使われていないから」。
ホワイトチョコに使われるココアバターは透明なので、色がつかないというわけですね。
ホワイトチョコで気を付けるアレルギーは?
ホワイトチョコにおいて気をつけるアレルギーに関して、商品ごとにパッケージに表記があると思われますが、だいたい共通しているアレルギー表示は【乳製品・大豆】です。
表示義務があるもの以外だと「カカオアレルギー」を持っている方も注意です。
- 乳製品→全粉乳・脱脂粉乳のどちらかor両方が入っているため
- 大豆→乳化剤が大豆由来であることがほとんどだから
- カカオ→ココアバターはカカオ豆から圧搾した油脂分のため
チョコレートに使われる乳化剤は大豆由来orヒマワリ由来なんですが、市販品のほとんどは大豆由来の乳化剤が使われます(そもそもヒマワリ由来は珍しい)
ホワイトチョコはチョコなのか?チョコじゃないのか?
いわゆる一般的なチョコレートとは色も味も違うホワイトチョコレートですが、チョコレートに関する公式の規約によると、基準を満たせばホワイトチョコレートもチョコの一種として扱われています。
公式の規約とは、「チョコレート類の表示に関する公正競争規約(以下、規約)」のことで、チョコに関する様々な基準が定められています。
この規約からホワイトチョコに当てはまる部分を抜粋すると、ホワイトチョコがチョコと言える基準は以下のようになります。
カカオ分 | 全体の21%以上 |
乳固形分 | 全体の14%以上 (うち乳脂肪分が3%以上) |
水分 | 3%以下 |
カカオ分とは《カカオ○○%》の○○部分(数字)を指し、「カカオマスとココアバターの合計」を意味します。
上の表の3点を満たしたホワイトチョコレートは「チョコレート」と名乗れ、だいたいはこの基準をクリアするように作られています。
ホワイトチョコはカカオ何パーセントなの?
ホワイトチョコのカカオ分は、28〜40%のことが多いです。
もちろんそれ以外の場合もありますが、規約で定められている部分があるので、パッケージに「チョコレート」と書いてあるホワイトチョコレートならば、カカオ21%以上であることは確かです。
ホワイトチョコレートに使われるカカオは「ココアバターのみ」のため、《カカオ○○%》の数字そのものがココアバターが含まれている割合を示します。
○○%の数字が高いほど、サラサラします(ココアバターは流動性を上げる役割もあるため)。
とはいえ、ホワイトチョコはミルク分が多いので、カカオ分が高めでももったりしがちです。
ホワイトチョコレートがまずい(美味しくない)理由は?
ホワイトチョコがまずい・美味しくないと思ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
わたしもそう思っていました。笑
調べてみると、ホワイトチョコがまずいと思う理由として考えられるのが次の4つ。
- 原料が砂糖に偏っていて、甘ったるかった
- 原料が乳成分に偏っていて、乳臭かった
- 原料がココアバターに偏っていて、ロウっぽい味がした
- 植物油脂が入っているゆえ、胸焼け感を感じた
- カカオマスが入っていないゆえに物足りない味と感じた
どれか思い当たるものはありますでしょうか?
製造やコストの関係上、ホワイトチョコはどれかの原料に偏りがちだったりしますが、逆に言うと、砂糖・乳成分・ココアバターのバランスが取れているホワイトチョコはとても美味しいです。
正直なところ、チョコレートは「安かろう悪かろう」なことが多いです。
値段やブランドがちゃんとしているチョコはやっぱり美味しいです。
ちなみにわたしが初めて美味しいと思ったホワイトチョコはリンツのものでした。↓
以上、ホワイトチョコレートについての解説でした!
コメント
コメント一覧 (2件)
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[…] 理由は、ホワイトチョコレートはチョコレートなのか?いう記事を見てみてくださいね^^ […]